ここ数か月、土地取引件数が相当落ち込んでいる。
取引単価も半年前と比べると、明らかに落ちている。
不動産会社や金融機関から聞いた話ですが、住宅販売会社などは4月以降でないと土地の仕入れを検討しない会社も多いようです。
生産調整のためのワークシェアリングはもちろん、富士ハウスの経営破たんによる消費者心理も影響をしていると思います。子供が小学校に入学するとかの期限付きの理由がない限り、チョット様子見というのが常識的な判断のようです。
そんな取引状況のなか、弁護士事務所をたずねたところ、残業代が減少したため住宅ローンが返済できないという相談が増えているという。
今回の不況ではサラリーマンの方のそういった相談が増えているそうだが、今までは
住宅ローンの返済不能というと、9割以上を占めているのが自営業者、中小企業の社長、という記事を見たことがある。
確かに、5,000万円以上の借入金となると、1.8%で計算しても金利だけで年間90万円、月7万5千円になる。事業が失敗してアルバイトで返済していくのは厳しい額です。
事業が順調に推移していればいいのだが、いい時もあれば、悪い時もある。2~3年前を想像していただければわかると思うが、いい時は、まさかここまで悪くなるとは・・・と思ったはず!
独立開業して事業がうまくいくと、車を買って、次に住宅を買う。
こういった消費を否定するわけではありません。
が、しかし、
一番いい時の収入ベースで住宅を購入し、借入れをしてしまうことは問題です。
独立開業し、ある程度成功すると、成功を形に残したいと思い、どうしても人より豪華な家を建てなくなる。経営者はそういうタイプの人間だから、それはしょうがない。
でも、分相応というか、最悪のケースも想定してライフプランを建てなければいけない。
豪華な住宅に住んでいれば幸せかというと、決してそうではない!
これからはリスクを読みにくい時代です。自分サイズの幸せを考え、模索していくことが大切だ!ということを、教えてくれる本です。
経営者の方で、高価な住宅購入を考えている方には、オススメです。
2009.3.14
小さな会社の応援団!
松本有史